とある映画を見た影響で、
読んでみた本の話。
LGBTとハラスメント
LGBTに寛容になったとされている
現代社会。
それって本当なの?
当事者の目線からみてみると
実は「それってハラスメントですよ。」
ということが多々あるらしい。
それを知ることができた点で
貴重な1冊
実際問題、自分のLGBT意識って、
炎上、批判の対象にならないように、
発言に気を付ける。
くらいなもんでしたが、
読んでてハッとしたのは、
正しい配慮ができているかも怪しいと
気づいたこと。
中でも大きな気づきは、
「アウティング」と呼ばれるものだ。
これは、LGBTのかたが
自身の性的マイノリティを
カミングアウトした際に、
告白された相手が、
勝手に周囲に広めてしまうことを言う。
広めた本人に、たとえ悪気がなかったとしても、
当事者は好機の目にさらされ、
嫌がらせや、あざけりの対象にもなってしまう。
結果ハラスメントに
加担してしまうというわけだ。
会社のトイレを利用することすら
ためらってしまう、LGBTからすると、
好機の目にさらされるだけでも、
かなりの精神的負担が生じる。
場合によっては、そのストレスが
退職にも繋がる。
ゆえに、
そもそもカミングアウトすることすら
していないかたがほとんどだそうだ。
厚生労働省の調査によれば、
職場にLGBを伝えている人は7.3%。
Tは15.8%しかいない。
気づいていないだけで、
身近にLGBTの人はいる。
さらに、カミングアウトをさまたげる理由は
性的マイノリティは、
簡単に孤立しやすいことにもある。
本書を引用させていただくと、
「性的マイノリティについての意識
出典:「LGBTとハラスメント」P99より引用
2015年全国調査 報告書」によれば、
「同性愛者」が「近所の人」や
「職場の同僚」であった場合に、
「嫌ではない」「どちらかといえば嫌ではない」
と答えた人は五割を超えていて、
「性別を変えた人」の場合はそれぞれ六割です。
その一方で、
自分の「きょうだい」の場合は、
「同性愛者」で六六.九%、
「性別を変えた人」で六五.六%が、
「嫌だ」「どちらかといえば嫌だ」と答え、
「自分の子ども」の場合は
「同性愛者」で七二.四%、
「性別を変えた人」で七〇.二%となっています。
身内にすら拠り所を無くしてしまう現状がある。
ここから超、個人的な考え。
生物的に考えると、、
LGBTって平和の証だと思うんです。
人間として
「これ以上増えなくていい」と、
人間という種が本能的に判断したことだと
言えるんじゃなかろうか。
生き残りに必死だった1万2千年前と比べて、
次世代を繋げるために、
熾烈にたくさん子孫を残さなくてもよくなった。
そう、捉えることもできるんじゃ。。。
飛躍しすぎかな?
というわけで、
「LGBTとハラスメント」は
いろんな気づきをくれた1冊でした。
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